昨年大みそかに放送された第65回NHK紅白歌合戦の歌手別視聴率が5日、分かった。関東地区の1位(瞬間最高視聴率)は、初の大トリを務めた松田聖子(52)で47・5%を記録した。「最大の目玉」と目された中森明菜(49)は、42・9%で14位だった。「花子とアン」「アナと雪の女王」などの企画コーナーも高視聴率だった。

 聖子の緊張が、視聴率を押し上げたのかもしれない。デビュー35周年、出場18回目にして初の大トリ。ボディーラインが浮かび上がる純白のドレスで「あなたに逢いたくて~Missing

 You~」を披露した。間奏で胸に手を当て笑みを浮かべるなど、緊張感たっぷり。歌い終えると、ステージ中央に歩み寄った和田アキ子(64)と手を取り合って、「ハァーッ」とため息をついて満面に笑み。47・5%をマークしたのは、歌の終盤から和田と絡んだ午後11時37分だった。

 娘の神田沙也加(28)がニューヨークからの衛星中継で、午後10時すぎに企画コーナー「みんなで歌おう!アナと雪の女王」で登場した際も聖子が注目を集めた。沙也加が、映画「アナと雪の女王」で女王エルサの声優を務めたイディナ・メンゼルと「生まれてはじめて」をデュエットする映像が流れると、聖子が感極まるしぐさを見せた。さらにニューヨークの2人の映像に合わせて、紅白出場歌手たちが「Let

 It

 Go」を合唱するシーンでは泣き顔に。その瞬間も、45・5%まで数字を伸ばした。

 番組を通しては、午後9時すぎの「花子とアン」コーナーも弾みを付けた。司会を務めた主演の吉高由里子(26)を生ドラマでバックアップ。そのまま絢香(27)が歌う主題歌「にじいろ」につないで、午後9時9分に40%台に。そのままMay

 J.、SEKAI

 NO

 OWARIの歌唱シーンをアップさせた。

 活動休止中だった明菜は、ニューヨークから生中継で出演。約4年5カ月ぶりに姿を見せることで「最大の目玉」と期待されたが、全体14位の42・9%にとどまった。