【カンヌ(フランス)20日(日本時間21日)=広部玄】第64回カンヌ映画祭コンペティション部門に選出された「一命」主演の瑛太(28)と三池崇史監督(50)が公式上映から一夜明けた20日、カンヌのビーチで取材に応じ、もう1人の主演で、現地には来なかった歌舞伎俳優市川海老蔵(33)について語った。瑛太は海老蔵を「面白いし優しい人」と話し、海老蔵と一緒にレッドカーペットを歩きたかったという気持ちも明かした。瑛太が昨年11月の海老蔵暴行事件後、海老蔵について語るのは初めて。

 瑛太は同作で義理の父役の海老蔵とともに、2人の侍を演じた。現場の海老蔵について「(人間関係が)急にグッと至近距離まで来てくれるところとか、僕は気持ちよくできた。海老蔵さんの一言一句をたまにメモしたりもしていました」と話した。

 瑛太は事件後まだ、海老蔵と連絡をとっていないという。瑛太は「もし海老蔵さんとカンヌにいたら、たぶん今、一緒に海で泳いでいるかもしれない。『取材はちょっと後にして、泳ぎに行こう』って(笑い)。そんな時間を持てたかもしれないですね」と青い地中海を見つめた。

 瑛太は昨年10月、妻の歌手木村カエラ(26)との間に長男が誕生したばかり。同作は愛する人を守る、瑛太演じる侍の切腹シーンが描かれているが「(子供が生まれたことで)『家族を守りたい』という根底の部分は、どこかに自分にも備わったもので、その感じは分かると思った」。

 同部門の最高賞パルムドールは現地時間22日夜発表される。