女優星野真里(29)が、映画「DEADBALL」(山口雄大監督、7月23日公開)で初の男役を演じたことが15日、分かった。星野は少年刑務所から全国非行甲子園に出場する、16歳の野球少年・鈴木進之助を演じる。普段は心優しいが、母親に暴力をふるう義父の首に注射器を刺して殺すという難しい役になり切るため、男子高校生ばりの短髪にして体当たりで挑んだ。

 男役挑戦のきっかけは、同じ山口監督とのタッグで美人ではないコミカルな新米刑事を演じた、昨年3月にWOWOWで放送されたドラマ「SOIL」だった。清純派のイメージを壊すような変顔を次々要求されても楽しそうに演じ、同監督から「お客さんが感情移入してくれるような演技力がある。ぜひ男役をやってもらえないか」と熱烈オファーを受け快諾した。

 星野は山口監督から「髪を短くして」と頼まれ渡された、数人の男性芸能人の顔写真を見て「この長さならできる」とバッサリ切った。「本当に男に見えますか」と何度も監督やスタッフに確認しながら演じ、最後は男になり切った。同監督は「星野さんは毎回チャレンジして、こちらの想像を超える演技を出してくれる。映画のキーになる役だし、この映画なら彼女も楽しんでくれると思った」と起用の理由を説明した。