【ベネチア5日(日本時間6日)=小林千穂】ベネチア映画祭で新作「アウトレイジ
ビヨンド」(10月6日公開)の公式行事を終えた北野武監督(ビートたけし=65)が、今日7日の帰国を前にインタビューに応じた。監督として経験を積んだ今でも「腹が痛くなるほど緊張する」と語る同映画祭への思いを語った。同作は最高賞を争うコンペティション部門に選出された。授賞式は8日。
8回目のベネチア映画祭は余裕の表情を見せていた北野監督。公式上映と会見、国内外メディア100媒体以上の取材を受け、帰国前日になった。
北野監督
ああ疲れたなあ。疲れたけど、しばらくしたらまた来てみたい、と思うんだよね。何よりファンの人があったかいんだ。
1997年に同映画祭で「HANA-BI」で金獅子賞を受賞したことで、北野監督の才能が世界に広がった。
北野監督
おれが映画監督として認められたのはここだから。映画における生まれ故郷。ベネチアには本当に良くしてもらってる。この地元にファンクラブがあるんだけど、マルコさんっていう会長が今回病気で会場来られなかったの。そのことを知らせて手紙をくれたんだけど「ベネチアにおかえりなさい」って書いてあったんだよね。
監督、タレントとして怖いものなしに見えるが、意外な心境を吐露した。
北野監督
(ここに来ると)腹が痛くなるほど緊張するんだ。
賞レースへの緊張ではなく、会場で一緒に見た観客の反応が気になった。今回の上映でも感じた。
北野監督
人気があるのも間違いないし、ウケたのも間違いない。(賞は)審査員が選ぶものだから、はなから期待してないよ。ただ、日本の人はコンペティション部門に出ることがどれだけ大変か分かってないところもある。
映画を作って、観客の反応を感じることは、「腹が痛くなるほどの緊張」を味わうと分かっていながらもやめられない。
北野監督
(ベネチア映画祭の)審査員にという話もあるし、審査委員長だってやろうと思えばできる。でも、コンペに出す方がおもしろいから。




