【カンヌ(フランス)19日=村上幸将】香港映画「太平輪」(ジョン・ウー監督、日本公開未定)のプロモーションでカンヌ映画祭に参加中の長沢まさみ(26)が単独取材に応じた。初めてカンヌのレッドカーペットを踏みしめて得た刺激や女優業への思い、同映画のテーマでもある“真実の愛”について語った。

 映画祭オープニングセレモニーでレッドカーペットを歩いた長沢のセクシーなロングドレス姿が世界中に配信されたばかりだ。「もう少し若い時だったら、似合わなかったと思う。年に見合った衣装を身にまとうことで、周りの印象は変わっていく。カンヌに来て高級ブランドを身に着けて、それが(女性の)プライドだと感じた。悪くないと思ったし、見合う自分になるように努力することは、女性として頑張る活力になるのかなと思いました」。

 「太平輪」は1949年に起きた中国史に残る海難事故、太平輪沈没事故を題材に男女3組の運命を描く2部作のラブロマンス。主演の金城武(40)の恋人雅子役で回想場面に登場し濃厚なキスシーンも演じた。「(キスは)雅子の決意、覚悟を表現するためのいち表現。日本の戦争映画では多分、描かれないと思うけれど、ウー監督は情熱的。新しくて面白かった」

 映画のテーマ“真実の愛”をどう思うのか。「まだまだ人生経験が未熟で知らないこともたくさんある。今の時点で思うのは、人を思いやれる心が真実の愛に近いのかなと思います。でもそれだけではないと思うから、生きていく中で感じたい」。さらに「子供の頃から結婚願望は強く、20歳で結婚するつもりだった。とおの昔に過ぎたので今は考えていません。真実の愛も、どういうものか分かってない。仕事がこんなに楽しいのに、今じゃないかな…とは思ってます」。

 カンヌ映画祭を経験し、1つの思いが芽生えた。「まだ見えていないけれど、何か1つの目標は決めないと、と思います。でも、いくつになっても出来るのが、この仕事のいいところ。夢や目標は、今すぐ立てなければいけないことじゃない。可能性は先の人生にたくさんあると思う」。

 将来は、カンヌ映画祭コンペティション部門への参加の夢もあるか聞くと「海外、日本など場所にこだわりはありません」。世界最大規模の映画祭を体感しても自然体でいられる。それが女優長沢まさみの最大の強みかも知れない。