覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されたCHAGE

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 ASKAのASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)と知人の会社員栩内(とちない)香澄美容疑者(37)が出会ったとされる都内の1部上場企業関連施設では、所属事務所に無許可で芸能人を集めたパーティーが催されていたことが24日、分かった。警視庁は携帯電話などを押収。薬物入手ルートや交友関係の調べを進める。

 この施設では、頻繁にパーティーが開かれていた。芸能関係者によると、有名女優や人気劇団所属女優、タレント、モデル、クラシック音楽家など多数の芸能人が出席。「パーティーでASKAさんが歌っているのを見たことがある」と話すタレントもいる。

 芸能関係者は「企業代表者側が所属事務所などを通さず、『政財界の大物が来るパーティーがあるから来ませんか』と直接タレントにコンタクトを取っていたそうです」。別の関係者は「企業代表者側と懇意の芸能人が、後輩芸能人をパーティーに誘うこともあったようです。先輩から言われれば断りづらい。芸能事務所とすれば、企業PRにノーギャラでタレントを勝手に使われるようなもの。困っていた芸能人、芸能関係者も多い」と証言した。

 関連施設は各国大使館や公邸が並ぶ都内の閑静な住宅街にある。入り口は日本家屋風だが木々で覆われた建物は外観も見えず、中の様子はうかがい知れない。近隣住民は「日中は出入りがないみたい。何の建物かも分かりませんでした」。

 同社元社員によると、関連施設は60~70人は入る大広間があり、新入社員の歓迎会や社員の決起集会などに使用。代表自ら「ここで政財界の人や芸能人を招いたパーティーを開いている」と説明されたという。

 一方、警視庁も「薬物ルート」の特定を進めている。同容疑者関係先から、スマートフォンを含む携帯電話2台とパソコンが押収された。組織犯罪対策5課は通信記録などを解析し、薬物入手経路の特定を急ぎ、交友関係を中心に事情を詳しく聴く方針。同容疑者が23日までに、否認から一転して薬物所持・使用を認める供述を始めたことから警視庁は27日にも、覚せい剤使用の疑いで再逮捕する。同庁幹部は「捜査はまだ始まったばかり」と背景解明に自信をのぞかせた。