<J1:川崎F2-2神戸>◇第2節◇14日◇等々力

 川崎Fの攻撃陣は、完成形に近づきつつある。今季はどのチームも抑えるのに苦労するだろう。もともと攻撃の質は高かったが、昨季に増して破壊力がある。これまではMFレナトを絡めた左サイドからの攻撃が主だった。しかし、新外国人のMFエウシーニョを獲得したことで、左右どちらからでも攻める形ができた。それに加えて、(中村)憲剛からのパス1本でも得点につながる。

 両サイド、中央、さらにカウンターでも得点への道筋を描くことができる。どこからでも質の高い攻撃ができているし、バリエーションは多すぎるくらいある。FWには3年連続得点王を狙う大久保に、日本代表の小林がいる。攻撃においては、どこにも穴がない。風間監督が理想とするチーム作りの最終章に入っているといっていいだろう。

 優勝できるかどうかは、守備陣の奮起にかかっている。サッカーは点を取るだけでは勝てない。この日も2点を奪いながら、神戸に引き分けに持ち込まれてしまった。もっと大差になってもおかしくない試合。守備のバランスは、まだ課題が残る。点を取ることに苦労はしないだろうから、守りさえしっかりすれば、優勝に近いのは間違いない。(日刊スポーツ評論家)