<リオ五輪・男子サッカー:日本4-5ナイジェリア>◇1次リーグB組◇4日◇マナウス・アマゾニア・アリーナ

 ナイジェリアは試合当日に会場入り。日本がコンディションで上回っているのは明らかで、勝って下さいという状況だった。だが、それを生かせなかった。2-2に追いついた場面。さらに畳み掛けるべきなのに、完全に引いてしまった。

 自分たちが優位だと見せるところで無理しないプレーを重ね、相手に立ち直る時間を与えてしまった。もともと手倉森監督の戦術は仙台時代から「守ってカウンター」。弱いチームが採用しがちなサッカーは谷間の世代には合っているのかもしれないが、攻め続けるべきところで簡単に引いてしまう悪癖も植え付けた。

 オーバーエージ(OA)枠の選手たちもまるで機能しなかった。そもそも日本は今、OAだから世界で通用するというレベルにない。ナイジェリアに17歳のDFウドーや19歳のFW、S・ウマルら有望株が出場していたのとは対照的だ。

 日本では進学するにつれてうまくなるという文化がある。言い換えれば「高校ではこのくらい成長できれば」という基準があり、それを飛び越える選手は育ちにくい。サッカーが学校文化の中で行われている限り、五輪代表に食い込むような17歳は出てこない。(日刊スポーツ評論家)