<高校サッカー:情報科学0-0(PK4-1)東北>◇2日◇2回戦◇三ツ沢
7大会ぶり6度目の出場の東北(宮城)は、情報科学(大分)に0-0ながら、PK戦で1-4で負け、涙をのんだ。守備を重視するチーム同士の戦いで、中盤での激しいボールの奪い合いが続く中、最後まで得点を奪えなかった。PK戦を見据え、1点を取りに行くことよりも、無失点にこだわった大森貞夫監督(56)は「消極的になってしまった」と反省の弁だ。
PK戦の末に東北が、散った。PK戦の1-3で、東北3人目DF日野竜馬(2年)が、右足を振り切ったボールは、左ポストをたたいて万事休す。日野は「監督から『一番得意なところへ蹴ってこい』と言われていた。感触は悪くなかった…」とぼうぜんと話した。涙も流せず、イレブンは立ちつくし、喜ぶ情報科学を見つめた。
前半3分には、FW千葉真史(1年)がバーをたたくなど、少ない決定機をものにできずに、リズムを失った。ゴールを奪わないと勝てない0-0の後半のピッチに、大森監督は「0点に抑えていこう、と話した。2点取る力がないから、1点を取りに行く冒険ができなかった。PKでも勝てればよかったけど…。消極的になってしまった私のミスです」と悔しさをかみ殺した。
指揮官の指示どおり、フィールドプレーヤー10人全員が体を張ってゴールを守った。ただ、点を奪えず、勝利への課題も見えた。MF嶺岸佳介(2年)は「(守備を鍛えてきた)チームとしてはできたけど、もっと1人でも打開できる力をつけないと全国では勝てない」と目をぎらつかせた。
試合前、7大会ぶりの出場で「ほとんど初出場」と口にしていた指揮官。雰囲気にのまれてか、指示が伝わりにくい場面もあったという。「やっぱり3年に1回は出ないと」。大森監督はチームの若さも悔やんだ。東北勢の最後のとりでになるつもりだったが、足取り重く、イレブンは会場を後にした。【山崎安昭】



