<コンフェデレーションズ杯:日本3-4イタリア>◇1次リーグA組◇19日◇レシフェ・ペルナンブコアリーナ

 日本代表のMF香川真司(24=マンチェスターU)が、衝撃的ボレー弾を決めるも、歴史的金星を逃した。

 前半33分のゴール前の混戦。DF今野泰幸(G大阪)が競り合ったボールが、ペナルティーエリア内の香川の足元に転がってくる。するとDF2人の間をすり抜けて、体を反転しながら左足ボレーで決めた。一時は2-0とする一発だ。

 それでも逆転負けを喫し、香川は「いや~。悔しいですね。3点目を取りに行きましたし…もったいない。勝たなきゃ意味がない」と消え入りそうな小さな声で、何とか言葉をつないだ。

 惜敗しながらも、狭いスペースを駆けめぐる独特の攻撃力で、MF本田圭佑(CSKAモスクワ)とともに存在感は見せた。試合後は敗戦チームからは異例となるマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出された。2連敗で1次リーグ敗退が決まったが、マンチェスターUで活躍する実力だけは、ブラジルの地に残した。