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日本がバーレーンに苦杯/W杯予選

後半、A・フバイル(中央)がゴール。右はGK川口(撮影・宇治久裕)
後半、A・フバイル(中央)がゴール。右はGK川口(撮影・宇治久裕)

<W杯アジア3次予選:バーレーン1-0日本>◇2組◇26日◇バーレーン・マナマ

 【マナマ(バーレーン)=26日】日本がアウェーで負けた。後半32分にバーレーンに決勝点を許し、0-1でW杯アジア3次予選初黒星を喫した。攻撃陣は決定機をつくれず、3バックも相手のカウンター攻撃の対処に苦しんだ。岡田武史監督(51)にとっても第2次政権スタート後初黒星で、日本は1勝1敗の勝ち点3で2組2位に後退した。2位までが最終予選に進出する今予選で、6月2日にホームで勝ち点3で並ぶオマーンと対戦する。

 悪夢の失点シーンの直後、岡田監督が固まった。ベンチに座ったまま、体を丸くし、視線を落として30秒以上も動かなかった。相手の運動量が落ちていた後半32分のまさかの失点。しばらくして、ようやく重い腰を上げた同監督は、コーチ陣と話し合い、玉田を呼んだ。

 想定外の展開だった。まさか先制されるとは思わなかった。前日会見で「もちろん勝ち点3を狙います。でも試合状況によるが、バテバテになったりすることもあり、最終的に勝ち点1を狙うことはあるかもしれない」。試合終盤で無理をせず、引き分けを狙うことはあっても、先制されて慌てて攻めるプランは、司令官の頭にはなかった。

 試合後、岡田監督は「ちょっと油断して簡単にクロスを上げさせて、ミスが出た。なかなか前でボールが取れなかったのが、ポイントかもしれない」と冷静に敗因を分析した。しかし、試合直後は、ロッカールームに入ったとたん「ドーン」と、何かを力強く蹴り上げる音が聞こえていた。

 中東で苦しむ司令官の姿を現していた瞬間があった。ドバイ合宿最終日。午前11時をすぎてピッチ上は35度を超える猛暑、それなのに岡田監督は取りつかれたように、DFラインからのビルドアップを繰り返した。「今の組、もう1回!」。ジャージーを脱ぎ、半ズボン姿で叫んだ。疲れた選手は、うつむきながら力なく走りだしていた。

 20日に練習試合、23日には非公開の紅白戦と、みっちり走り込んできた選手にとって、24日のドバイ合宿打ち上げ日は軽く流す程度に思われていた。それが高原が右太もも裏を痛めても、玉田が右内転筋に違和感を訴えて外れても、岡田監督はムキになったように練習を続けた。

 確かに岡田監督にとっては裏目、裏目に物事が回っていた。当てにしていたMF稲本は故障し、3バックで起用をもくろんでいた水本は背筋痛で、まるで戦力にならない。あげくに高原も離脱し、計算が大きく外れてしまった。「ケガは想定している」と繰り返しつぶやいてきた監督だけに、二の矢、三の矢を用意できなかった危機管理不足を露呈した。

 初黒星をどう感じるか。岡田ジャパンが、3次予選2戦目にして大きな危機に直面した。

 [2008年3月27日9時20分 紙面から]


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