大分MF金崎夢生(19)がU-19アジア選手権(10月31日開幕、サウジアラビア)を回避し、11月1日のナビスコ杯決勝清水戦に出場できる見通しとなった。16日にJFAハウスで行われた強化担当者会議で、小野技術委員長がナビスコ杯優先の方針を説明した。

 通例では代表活動が優先され、2年前の同様のケースで鹿島DF内田は同選手権に招集された。だが初タイトルを目指す大分は、攻撃の軸を担う金崎の出場を希望。Jリーグの鬼武チェアマンも同調し、協会サイドに働き掛けた。そして犬飼会長が大分の意向を尊重するように協会幹部に指示し、異例のトップダウンで特例への道が開けた。

 会議では一部から反対意見も出た。同代表の牧内監督はこの日、大分を訪れ、本人らと会談。「必要な戦力」と話す一方で「今はそれ以上は言えない」と言葉を濁した。