ザック・ジャパンが超攻撃的3トップで強豪アルゼンチン撃破を狙う。日本サッカー協会は9月30日、親善試合アルゼンチン戦(8日、埼玉)韓国戦(12日、ソウル)に向けた代表を発表した。アルベルト・ザッケローニ監督(57)は、本田圭佑(24)香川真司(21)ら普段はMF登録の5人をFW登録にすることを決断。メンバー25人中FWに8人という異例の人数を割いた。イタリア人指揮官が初采配となる一戦で、14年ブラジル大会を目指す新生日本の超攻撃的布陣を披露する。
ザック・ジャパンが超攻撃的陣容でアルゼンチンに挑む。ザッケローニ監督はこの日発表されたメンバーに、FW8人を選出。「見たい選手もいたのでこれだけの選手を呼んだ。FW登録の選手は、守るより攻める方が得意な選手だと考えている」と言い切った。
DF、MFよりFWの登録選手が多いこと自体、異例。合宿ではなく親善試合や公式戦に向けてFW8人を選出することは極めてまれだが、これは指揮官が望んだことだ。関係者によると「発表前の会議で選出した選手のリストに、監督自らポジションを書き込んだ」という。本田、香川に加え、中盤のサイドが本職の松井、金崎、関口もザッケローニ監督の意向でFW登録。周囲に「ウイングを置きたい」と話す超攻撃的3トップを実現させるため、前線を厚めに選出した。
「当然、攻撃陣には攻撃能力を求めるが、守備も貢献してもらいたい。ピッチ上では、彼らの特徴を最大限にいかすようなシステムでと思っている」。監督就任後、J1とJ2を含め9試合を視察。就任会見でも強調した「バランス」を意識しつつ、超攻撃的なメンバーがリストに並んだ。
アルゼンチン、韓国と続く強豪2連戦で今年の親善試合は終了。3位以上を狙う来年1月のアジア杯(カタール)に向け、貴重なテストの場となる。「まずは選手をよく知ることが大事な目標。選手の性格、ポテンシャルなども」。目先だけでなく、4年後を目指す上でも布石となる連戦で、今回招集したW杯南アフリカ大会組14人と残る11人を理解することも狙いだ。
守備のイメージが根強いセリエAで、攻撃的布陣を敷いて輝かしい実績を残したザッケローニ監督は「まずはアルゼンチン戦。相手がアルゼンチンだからといって、守備だけを考えてこの試合に挑むのは間違いだと思う」と強調した。脳裏には本田、香川、森本を中心として攻撃的布陣が浮かんでいたに違いない。
14年W杯ブラジル大会で8強に入るためには、得点力の底上げは必要不可欠。「相手を尊重しながら怖がらないチームをつくっていきたい」。その決意があらわになった今回のFW8人という超攻撃的メンバーで、ザック・ジャパンの第1歩が踏み出される。【菅家大輔】

