「本田2世」襲名へ、ゴールあるのみ!

 ロンドン五輪代表候補合宿2日目が10日、宮城県内で行われ、初招集のMF小林祐希(19=東京V)が点取り屋としてアピールした。ミニゲームではフリーキッカーを任せられ、その左足の精度とビッグマウスは、日本代表MF本田圭佑(25=CSKAモスクワ)をほうふつさせた。今日11日の仙台との練習試合(ユアスタ)では、選手全員が起用される。MF小林がどれだけ存在感を示せるか、注目される。

 大きく振り抜いた左足から放たれたボールが、味方の指示した位置に吸い込まれる。クラブでもCKやFKでキッカーを務める小林が、五輪代表世代の前でもその武器を見せつけた。クラブと同じボランチでボールを追い、ミドルシュートも放ったが「もっと打てばよかった」と振り返った。

 合宿最終日の今日は仙台と練習試合に臨む。小林にとって同代表として初のアピールの場。大胆にも、力強くゴールを宣言した。

 小林

 自分はボランチだけど、点です。ゴール以外あまり意味がないんで。点を取らないと、今の世界じゃ生きていけない。どんな形でも、点を取らないと目立たないんで。明日は自分にとって節目になる。

 定評のある左足と、自信の表情で語る強気な言葉は、ザックジャパンのエース本田を思わせる。本田は前回の北京五輪に出場し、世界舞台での経験を糧にフル代表に上り詰めた。現在は左太もものけがで離脱している本田について、小林は「あまり意識してない」というが、昨季は頭を金髪に染めるなど共通点もある。

 19歳ながら、東京Vでは今季から主将を務める。開幕から2戦連続ゴールを決め、J2で2位につける原動力となっている。U-15日本代表などでの出場歴はあるが、五輪世代は今回が初招集。小林は「1回は呼んでほしかった」とも言った。「自信はある。自分にしかできないことがある」。五輪という本家が歩んだ道を目指し、まずはゴールネットを揺らす。【由本裕貴】

 ◆小林祐希(こばやし・ゆうき)1992年(平4)4月24日、東京都生まれ。JACPA東京FCでサッカーを始め、05年に東京Vジュニアユースに入団。ユースでは10年に天皇杯出場。昨季からトップチームに昇格し、J通算4得点。現在は、C大阪から期限付き移籍した五輪代表候補FW杉本を自宅に居候させている。182センチ、68キロ。血液型O。