鹿島が23日のACL北京国安戦を異例の「観客減試合」で戦う。中国リーグ屈指の人気チームで3万人収容の豊台スタジアムは満員確実とみられていた。だが中国政府当局の指示で入場は1万人に制限されていることが21日、判明した。北京五輪を控えて警備上のトラブルを避けたいためと思われるが、鹿島、北京国安ともに困惑を隠せない。ツアーで申し込んだ鹿島サポーターは入場できる手はずがついたが、一般券を売らないためツアー以外のサポーターは現段階で入場できない見込み。現地の鹿島スタッフが対応にあたっている。また9日の第1戦を落とした北京国安もサポーター減でホームの利が薄まる。鹿島は宿泊先ホテルでも約50人の公安関係者に警備されるなど物々しい態勢だが、1次リーグ突破をかけた大一番も異様な雰囲気での試合となる。(北京=広重竜太郎)