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鹿島散るレベルの違いを痛感/アジアCL

「小笠原の分まで」というサポーターの願いもかなわず引き揚げる鹿島選手
「小笠原の分まで」というサポーターの願いもかなわず引き揚げる鹿島選手

<アジアCL:(2)アデレード(オーストラリア)1-0鹿島(1)>◇準々決勝第2戦◇24日◇アデレード※カッコ内は2戦合計点

 【アデレード(オーストラリア)=広重竜太郎】アジアの頂への道はあまりに険しかった。通称レッズと呼ばれるアデレードをたたえる熱狂的な相手サポーターの大歓声が、打ちひしがれた鹿島イレブンの背中に降り注いだ。戦線離脱した小笠原に代わって、主将を務めたDF大岩は号泣し、テレビインタビューに答えられなかった。前半12分にGKと1対1の最大の決定機を決められなかったFW興梠は「完全にオレのせいです」と声を落とし、目に涙を浮かべた。

 完全に力負けだった。2試合で挙げた得点はオウンゴールによる1点だけ。チームの基軸となるクロス攻撃は、平均187センチの相手守備陣に簡単にはね返された。逆にクロスに対する守備網は切り裂かれた。第1戦の失点に続き、この日もサイドからクロスを上げられ失点。前半18分、21分にも横からの揺さぶりを受け、ゴール前での2回連続空振りに救われたが、質の差は歴然。DF岩政は「クロスの質はどの選手も高い。イングランドのような組織的なサッカーをしてきて、日本にはないレベルだった」と完敗を認めた。

 アジアは広い。現主力メンバーでACLに臨むのが初めての鹿島にとって、東アジア、東南アジア、オセアニア勢と戦い、それぞれの特色に対応するのはひと苦労だった。それがACLでの経験値が高い浦和、G大阪が4強入りしたこととの差だった。前身のアジアクラブ選手権以来、またも4強の壁に泣いた。興梠は言った。「浦和でも優勝できるという甘い考えがあった。絶対にリベンジしたい」。残るタイトルはリーグと天皇杯のみ。鹿島の今季の挑戦は方針転換を迫られることになった。だが、その先に来年のアジア制覇を夢見る。

 [2008年9月25日9時7分 紙面から]


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