G大阪はMF遠藤保仁(28)&DF山口智(30)の強力ホットラインでアジア制覇に王手をかける。5日のACL決勝第1戦アデレード戦に向けて3日、会場の万博で非公開練習を行い、セットプレーなどを入念に確認した。山口は今季公式戦で8点を決めているが、うち6点は遠藤からのアシスト。しかも、このパターンが決まれば6戦全勝。ピッチ外でも仲のいい2人のきずながチームに白星を呼ぶ。
2日後の決戦に向け、G大阪の強力コンビが臨戦態勢に入った。この日の非公開練習では、いつもの紅白戦よりセットプレーに時間を割いたという。キッカーの遠藤は「ゴール前で合わせやすいように、僕はいいボールを蹴るだけ」と力を込め、山口は「うまくフリーになればチャンスはある。強気にゴールにつなげたい」と言い切った。
遠藤が蹴り、山口が頭で決める-。これがG大阪の必殺パターンだ。山口は「僕の得点はほとんどあいつから。感覚が合う」という。今季公式戦で山口が決めた8点のうち、6点は遠藤のセットプレーから。しかも、このパターンが決まれば6戦全勝。浦和を3-1で破った10月22日のACL準決勝第2戦も、遠藤のCKを山口が合わせ、3得点の呼び水となった。
強いきずなでつながっている。初めて会ったのが99年のシドニー五輪代表候補合宿。山口が「こいつとは波長が合うと思った」と言えば、遠藤も「お互い騒ぐタイプじゃないし、気が合う」と認める。00年の五輪本番はともに補欠登録でスタンド観戦の悔しさを共有した。山口は市原(現千葉)から、遠藤は京都から、01年にG大阪入り。移籍前は電話で「一緒にプレーできたらいいな」と語り合った。大阪の新居が決まる前は同じホテルに泊まり、一緒に練習場に通った。今も家族ぐるみの付き合いだ。
遠藤は今季JリーグとACLの計13アシストのうち、山口に最多の6アシストを供給している。G大阪でともに歩んで8年目。2人のホットラインで勝利をつかみ、アジア制覇へ王手をかける。【北村泰彦】




