サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は23日、ホームアンドアウェー方式の準々決勝第1戦で川崎Fと名古屋のJリーグ勢同士が東京・国立競技場で対決する。

 名古屋は8月末に人気グループ嵐の大規模公演が行われた国立の芝に神経をとがらせた。情報収集に当たった関係者は「芝の状態が、ベストとは言えないらしいんです」と言う。国立は公式戦通算21勝6敗と得意にしているが、8月末に3日間で計21万人を動員した嵐のコンサートの影響を心配している。

 もともと、美しさに定評がある会場だけに、わずかな荒れも気になる。中盤の要MF吉村は「相手も同じ状況」と話すが、名古屋は細かいパス交換から攻撃のリズムをつくるスタイルだけに神経を使う。

 もっとも試合結果を、ピッチや嵐のせいにするつもりはない。用具担当はどんなピッチ状況にも対応できるよう、1人につき3~8足、計約100足のさまざまなスパイクを持ち込んだ。国民的人気を誇る嵐に心配させない?

 ためにもキッチリ先手を取る。