11年ぶりに2ステージ制が導入されるJ1は今日7日に開幕する。

 昨季2位の浦和が開幕前から崖っぷちだ。会見でペトロビッチ監督(57)は「今日はメディアの方の数が多いね。開幕戦だからか? それとも3連敗しているからか? まあ両方でしょう」と自虐ネタをかました。ACLの水原戦、富士ゼロックス・スーパー杯、ACLのブリスベン戦と公式戦3連敗中。昨季の最終節名古屋戦も加えると、公式戦4連敗中と新シーズンを前に、いきなりピンチだ。

 公式戦4連敗は、09年7月18日から8連敗を喫して以来の大型連敗。前日5日には公式ホームページで淵田社長が「ペトロビッチ監督と共に戦う」と談話を発表するなど不穏な空気が漂う。FWの李とズラタンは筋肉の張りを訴え室内調整。MF柏木も疲労からランニングとリフティングだけで切り上げるなど、高揚感はなかった。

 それでもペトロビッチ監督は「相手にボールを渡して攻めさせようか? ただそれは私のスタイルではない」とあくまでも攻撃サッカーを貫く構え。DF槙野は「相手より自分たち次第」と言い、森脇も「自分たちには立ち返るサッカーがある」と、湘南を真っ向から受け止める。泥沼の5連敗か、それとも好スタートか、例年以上に重みが増す開幕戦だ。【高橋悟史】