ともに開幕戦を落としたチーム同士の戦いは、湘南が今季初勝利を挙げた。

 鹿島は昇格2戦目の湘南を相手に序盤から主導権を握る。前半8分にMF遠藤が左ポスト直撃の左足シュート、9分に高崎が左ポストをかすめる右足シュートを放つなど攻勢に出た。

 13分には先制した。FW高崎がグラウンダーの右クロスを送り、中央に走り込んだMF土居がスルー。逆サイドでフリーになっていたMF金崎が、右足でゴール右に流し込んだ。2月にポルトガル2部ポルティモネンセから加入後、2戦目の初ゴールでリードした。

 0-1の後半10分に湘南が追いついた。ペナルティーエリア内でDF遠藤が鹿島MF小笠原に倒され、PKを獲得。これを遠藤が自ら蹴って決めた。2試合連続PK弾で同点だ。

 勝ち越したい鹿島は22分、金崎に代えてMFカイオを投入する。再びチャンスが多く生まれるようにはなったが、遠藤のシュートはクロスバー。カイオのヘッドも右ポストぎりぎりで阻まれるなど、得点を奪えなかった。

 するとロスタイム1分、湘南は遠藤の右クロスに途中出場のFWアリソンが頭で合わせて決勝弾。昇格組の今季初勝利を飾った。