仙台が3年ぶりの開幕2連勝を逃した。前半31分、昨年まで柏に所属したDF渡部博文(27)が、CKからのボールを押し込んで先制。古巣相手に痛烈な「恩返し」を見舞ったが、後半31分、FWハモン・ロペス(25)が2枚目の警告を受けて退場。数的不利を突かれて試合終了間際に追いつかれた。開幕戦から2試合続けての退場者。アウェーで勝ち点1を稼いだものの、反省点も残った。

 勝ち点3を目前で逃した。1点リードの終了間際の後半44分、セットプレーで失点し追いつかれた。あとひと踏ん張りのところで、白星はするりと逃げた。試合終了のホイッスルが鳴ると、ベガルタイレブンは膝に手をついてうなだれた。数的不利の中で相手の猛攻を受けながら、守備に奔走した選手たち。仙台サポーターは温かい拍手を送ったが、顔は上げられなかった。

 2位になった12年以来、3年ぶりの開幕2連勝が欲しかった。渡辺晋監督(41)は「(勝ち点)1を拾った、というところ。あそこまで行けば、勝ち点3は欲しかった」と唇をかんだ。前半31分に先制点を決めた渡部は「(勝ち点3を)取れれば良かったんですがだめだった」と眉間にしわを寄せた。

 リードした後の守備が後手に回った。的確にボールを回し、ポジションを確実に取ってくる相手。前半は前線からプレスをかけ、危険なシーンは少なかった。だが後半はプレスも普段より3、4メートル手前からしかかけられず。しかも、ハモンがこの日2枚目の警告を受けて退場したあとは、防戦一方だった。

 DF石川直樹(29)は「全体でリスクを冒す勇気がなかった」。渡辺監督から「相手の出どころを消すように」と守備も買われて今季初先発したFW金園英学(26)も「守りに入ったことがいけない。それがハモンの退場にもつながったのかもしれない」と振り返った。開幕戦のMF野沢に続き、2戦連続退場者を出したことも勝ちきれなかった要因だ。「大いに反省しなければいけない」と渡辺監督。アウェーでの戦い方を修正して、次戦へつなげる。【成田光季】