J2岐阜がホームでも連敗を止めることができなかった。

 いつもはピッチから見える岐阜城も厚い雲に覆われ、しとしとと降り続く雨の中で始まったC大阪戦。

 パスを出しても水しぶきを上げて止まるボール。選手も水たまりに足をとられて思うようにプレーが出来ない最悪のコンディションだった。

 前半は、GK太田岳志(24)がC大阪FWカカウ(34)の決定的なシュートを好セーブではじき返しすなどピンチをしのぎ続けた。岐阜は相手の2本を上回る5本のシュートを放つなど互角以上の戦いを見せた。

 しかし後半、岐阜の2つのミスが勝敗を分けた。

 後半21分、C大阪DF丸橋祐介(24)が高く上げたボールにGK太田岳が飛び出し味方DFと交錯。裏に転がったボールをFWフォルラン(35)に決められ先制を許した。同37分には、不用意なバックパスを拾われFWカカウにループシュートを決められ、試合の流れを失った。

 ラモス瑠偉監督(58)は「毎回、こんなくだらない失点を食らっちゃうとどうしようもない」と怒り心頭。「全責任は私にある」としながらも、「私は今までいろんなことを経験してきた。それを乗り越えるのが男や。今度の試合で彼らの男の姿を見せて欲しい」と選手たちに次戦での奮起を促していた。