浦和はホームで首位の北京国安と対戦し、引き分けた。後半は一方的に攻め立て、後半29分に左MFでプレーしたDF槙野智章(27)が同点ゴール。初の勝ち点「1」を挙げた。しかし同組の水原がブリスベン・ロアーに勝って、勝ち点を7に伸ばしたため、浦和のG組2位以内の可能性は数字上は残っているが非常に厳しくなった。
「理想」の波状攻撃は実らなかった。後半ロスタイム。浦和は左MFに上がっていたDF槙野が、ゴール前にクロスを上げた。FW李忠成が相手DFを制して頭で合わせたが、無情にもシュートはゴール上方に外れた。同時に試合終了の笛が、埼玉スタジアムの夜空に響いた。
「後半は理想のサッカーができた」とペトロビッチ監督。1点を追う後半。1次リーグ突破へ、勝ち点3がどうしてもほしい状況で、勝負に出た。両ウイングバックを、ドリブラーのMF関根、高木を入れる攻撃的布陣にスイッチ。さらにはセンターバックに、足首の違和感で先発を外れていたMFの阿部を投入。DF槙野を左MF、高木を攻撃的MFに押し上げた。
阿部の配球から、左サイドを中心にチャンスを量産する。もくろみ通りの攻撃サッカーで、一方的に北京国安を攻め立てた。後半29分には、高木の右CKに槙野が頭で合わせる同点弾。堅守の北京国安にとって、1次リーグ初失点だった。
しかし好機でラストパスの精度を欠いて、勝ち越し点が遠かった。2位水原が勝ったため、残り2戦で勝ち点差は6。引き分けたことで、辛うじて数字上の可能性は残したが自力突破はできなくなった。
それでもペトロビッチ監督は「最後の槙野のクロスは、李忠成の後方で那須もフリーだった。最後まで際どいシーンをつくれた。精いっぱいやってくれた選手たちをたたえたい」と話した。そして最後にこう強調した。「後半のサッカーこそ、日本が目指すべきスタイルだと自負している。我々はこのやり方を貫いて、タイトルをとりたいのです」。【塩畑大輔】



