ホーム鹿島が、新潟と手痛い引き分けに終わった。

 前半は締まった展開だった。互いにチェックを緩めることなく、ボールを奪ってからの速攻で攻守が何度も入れ替わった。サイドでは元チームメートがマッチアップ。鹿島は10年に新潟でプレーした右サイドバック西、新潟は昨季まで鹿島に所属した左サイドバック前野が移籍後初先発。攻防でゲームを盛り上げた。

 先制は新潟。41分、中盤でMFレオシルバが鹿島MF遠藤からボールを奪うと、素早く縦に展開。飛び出したGK曽ケ端とDFファン・ソッコが交錯し、ゴール前にこぼれたところをFWラファエル・シルバが拾う。日本代表DF昌子と同MF柴崎の猛追をかわして無人のゴール右に蹴り込んだ。これで5戦4発。助っ人の活躍でリードした。

 後半、鹿島があっという間に追いついた。ハーフタイムに投入されたU-22日本代表DF植田がロングフィード。1トップの高崎が胸で受け、落下点に走り込んだMF土居がダイレクトで左足を合わせる。ゴール左に冷静に蹴り込み、後半初のチャンスを生かして試合を振り出しに戻した。

 その後も一進一退の密度の濃いゲームを展開したが互いに追加点は奪えず。勝ち点「1」を分け合った。