清水で地元期待のルーキーがリーグデビューを狙う。明日6日の鳥栖戦に向け、浜松開誠館から今季新加入したDF松原后(18)が4日、静岡市内での完全非公開練習に臨んだ。次戦はDF平岡康裕(28)が累積警告で出場停止で、DFラインはケガ人が多く手薄な状態。松原が出番チャンスをつかむ可能性は高い。リーグ戦初出場に向け「そろそろ出たいと思っている。そのための準備はしっかりしてきた」と言葉に力を込めた。

 前節の柏戦は当初メンバー外だった松原だが、MF竹内涼(24)が試合前日の練習で右ももを痛めたため、急きょベンチ入り。後半29分にはFWデューク(24)が負傷退場し、大榎克己監督(50)は「白崎か松原か福村で考えていた」と、交代要員の1人に名前が挙がっていた。結果的に出場機会はなかったが、デビューは確実に近づいている。

 明日6日に対戦する鳥栖はエース豊田が5戦連発中で最も警戒しなければいけない。大榎監督も「高さはポイントになる」と話しており、身長182センチの松原はキーマンになりうる存在だ。この日、鳥栖の試合動画を分析した松原は「(豊田はボールを)もらう前のポジショニングがうまいので気をつけたい。対戦したい選手でもあったし、出る機会があったらしっかり抑えたい」と、エース封じを誓った。【神谷亮磨】