広島の元日本代表FW佐藤寿人(33)が、節目のゴールへのこだわりを明かした。

 前人未到となる12年連続の2ケタ得点に王手をかけているが、前半ロスタイムに得たPKを、なぜかMFドウグラスに譲った。

 33歳のエースは、無得点のまま後半に途中交代。試合後の取材エリアで、PKを蹴らなかった理由を素直に明かした。

 「(12年連続の)2桁得点がかかっていたのでね。できれば、流れの中から決めたかった。僕のワガママで蹴りませんでした。一瞬、迷ったんですけどね。でもまあ、節目の得点がPKというのは、あまり格好良くないな~と思って。(その後に)流れの中でチャンスがあればいいな…と思ったんですけれど、チャンスは来なかったですね」。

 PKを蹴っていれば、記録達成だった可能性が高い。だが、J1通算得点数でも、トップで元日本代表FWの中山雅史氏に3点差に迫るエース佐藤には、強いこだわりがあるようだ。

 チームは第2ステージ開幕4連勝。年間順位でも浦和を抜いて、首位に立った。