仙台が第2ステージ(S)初白星を挙げた。ホームで松本を下した。開始9分で相手に先制点を許したが、後半に3得点を決めて逆転勝ちした。FW金園英学(26)が2ゴール、途中出場のFWハモン・ロペス(26)もスーパーミドルを決めるなど攻撃陣が爆発した。

 ユアスタが歓喜に沸いた。後半3ゴールを決めての逆転劇で第2S初白星だ。クラブの辻上育成強化担当と澤穂希の結婚に加え、この日エースFWウイルソンも再来日。うれしいニュースに続くように、選手たちはピッチで躍動した。第1S最終節以来の勝利に、2ゴールの金園は「最高です!」と絶叫した。

 開始9分で1点を先制されるも、富田主将をはじめ、この日34歳の誕生日を迎えたMF野沢らが体を張ったプレーを連発。ベテラン陣が奮闘し、後半の逆転につなげた。

 12分、金園が相手GKのこぼれ球を押し込み同点。同40分には再び金園がゴールを決め、勝ち越しに成功した。最後はハモンだ。鮮やかなミドルシュートをたたき込むと、ベンチから選手、スタッフが飛び出し、全員で抱き合った。渡辺監督は「ホッとしています」と冷静に話したが、富田は「これからも1つになって戦いたい」。苦しんだ末に勝ち取った勝ち点3。自信を取り戻した仙台がホームで再スタートを切った。