J2札幌は岡山に引き分けた。後半20分にMF小野伸二が7戦ぶりに出場。同42分には稲本潤一(ともに35)も出場し、クラブでは初めて同時出場し、流れを変えたが、待望の得点はお預けとなった。

 後半ロスタイム4分、カウンターで駆け上がった小野が、左の内村に縦パスを出す。内村がそのままドリブル突破し、左足シュートを放つも相手GKにブロックされ、試合が終わった。四方田監督就任後、この日の18本を含め、シュートは4戦で計64本も無得点。指揮官は「交代選手の活躍もあり決定的シーンをつくったのに、ノーゴール。複雑な気持ち」と振り返るしかなかった。

 05年以来10年ぶりの4戦連続無得点。J2では04年以来11年ぶりの11試合勝ちなしとなった。8勝13分け8敗の勝ち点37で、順位は12。プレーオフ圏との勝ち点差は7に広がった。だが、暗いトンネルにも光はあった。

 3-5-2に変更されてから2戦目。7試合ぶりに出場した小野が流れを変えた。日本代表や浦和で慣れ親しんだトップ下でボールを受けると、前線の内村、ナザリトへ巧みに配球しチャンスを増やした。「伸二さんに入れば、とにかくボールが出てくる」と内村。小野は「あとは最後の精度。1点入れば2、3点と決まる。それなりに手応えがつかめた」と口にした。

 後半ロスタイムには、稲本から小野へのパスもあったが、やや長く追いつかなかった。稲本は「僕のボールの問題」と反省したが、終盤は岡山を圧倒する、見せ場をつくった。残り13試合。世界を知る2人がもたらしたきっかけを、チーム全員で、反転攻勢の形にしていく。【永野高輔】