逆転負けも収穫あり。仙台はアウェーで鹿島と対戦し敗れた。古巣戦となったMF野沢拓也(34)が前半だけで2得点。しかし、その後に3失点し、連勝も勝ち点も手にはできなかった。ただ、渡辺監督は、第2Sから取り組んでいるサッカーが随所に表れたことを評価した。

 「下を向く暇はない」。第2S初連勝も、勝ち点も手にできなかったが、渡辺監督はまっすぐ前を見つめて言った。今節直前に3連勝で2位に浮上し好調だった相手に前半だけで2得点。結果的には計25本のシュートを浴び、逆転負けで「受け入れがたい敗戦」とも話したが、今後の戦いへ向け収穫はあった。

 攻撃面での手応えは大きかった。MF梁をボランチ、MF金久保を右SHで先発させる攻撃的な布陣でスタート。第2S開始前と同5節前にあった中断期間を使い「重点的にやった」(渡辺監督)攻撃での取り組みも形をなした。サイド攻撃からクロスを何度も上げるなど、得点のにおいを数多く感じさせた。

 問題視されがちだった決定力も、野沢が古巣相手に放ったシュート2本をともに沈めるなど、結果を出した。野沢はこれまで何度も渡辺監督が口にしてきた「隙を突く」形で先制点を確実に奪取、2点目は競り負けないFW金園を生かしたロングボールからの得点。「入り方も悪くなかったし、悲観することはない。力の差も感じなかった。今日の敗戦は次へ生きる」と野沢。堅守に賢攻。間違った方向は向いてはいないことは示せたはずだ。【成田光季】