仙台の鹿児島キャンプが26日、雨とあられに見舞われながら、まだ雪の残る練習場で行われた。2日目から猛アピールを敢行したのは、ユースから昇格のDF小島雅也(18)だ。午前練習で行われたポジション別3組でのハードな長距離走では、終始トップのまま走りきった。同じくユースから昇格した佐々木匠(17)とともにU-18日本代表候補にも選出される実力の持ち主。右サイドバックのレギュラーをつかむ戦いが、始まった。
小島がさっそうと芝の上を駆け抜けた。必死にラストスパートをかける先輩らを横目に、最後まで軽やかなステップで、終始先頭を走り続ける。最後にバッタリ倒れ込む選手もいるくらいハードなメニューを「走りは得意ですから。これくらいは全然、問題ないですね」とさわやかな笑顔で振り返った。
仙台ユースから今季昇格した新卒新人で、将来が嘱望される右サイドバック(SB)。ユースだった昨季から2種登録され、トップチームの練習やキャンプにも常々帯同されてきた。入団前から雰囲気や戦術などを肌で感じており「これからは実際に一員としてやっていくだけです」と、何とも頼もしい若手だ。長距離走では「憧れであり超えたい存在」という仙台不動の右SB菅井が背後にぴったりマークしたため「すごく気にしながら走っていました」と言うが、トップでゴールした。運動量が求められるポジションだけに、体力の強さをしっかりアピール。小島は「強みでは絶対に負けちゃいけないですから」と胸を張った。
しかし、そんな強気の小島ではあるが、宿舎の電灯がつかないだけで「助けて~」と同部屋のMF奥埜博亮へ甘える「怖がり屋さん」の一面も。奥埜はユースの先輩でもあり「早く宿題やれって怒られてます」と、部屋では「兄貴」優勢のようだが、練習では「年齢は関係ない」ときっぱり。ピッチでは強気なプレーで「チームに貢献したい」と、ユニホームを着た瞬間にスイッチが入る。
鹿児島キャンプも新人研修も初めてだが「全部が楽しいです」と目を輝かせる。新戦力として1年目にプロデビューを飾るためにも、最後まで全速力でキャンプを駆け抜ける。【成田光季】



