G大阪の長谷川健太監督(50)が、リオ五輪出場を決めたU-23日本代表に刺激を受け、アジア制覇を公約した。27日、大阪市内で開幕前の公式パーティーに出席。同監督は93年の「ドーハの悲劇」のメンバーで、偶然にも同じ地で同じイラク相手に後半ロスタイムの劇的弾で五輪切符を手にした後輩を祝福した。

 「ショートコーナーから(イラクに)同点にされたのは、私が27歳の時。23年をかけて、悲劇を歓喜に変えてくれた。日本の進歩をうれしく思うと同時に、後輩たちを頼もしく思う」

 しみじみと語った後、約500人の前で約束した。

 「(ACLは)予選を勝ち上がれば必ず広州(恒大)と当たる。広州を倒して、必ずアジア王者になる」

 昨季のACLは、準決勝でG大阪を下した広州恒大が、頂点に立った。今季は横浜からFWアデミウソンとMF藤本を獲得して戦力が充実。MF遠藤は「(藤本は)代表でも一緒だったし特徴はつかんでいる」。FW宇佐美も「来週から開幕してもいける。初戦から100%の準備をしている」。五輪イヤーに、健太ガンバがアジア制覇をもくろんだ。【益子浩一】