“勝ち癖”が浸透してきた。J2札幌は14日、北九州市本城陸上競技場で北九州とプレシーズンマッチを行い、2-0で勝利した。後半13分にMF稲本潤一(36)が約50メートルのロングシュートを決め、同ロスタイム1分にはMFジュリーニョ(29)が追加点を挙げ、締めた。これでJ相手の実戦は4連勝となった。
昇格を見据えた戦い方が確実に身についてきた。北九州を2-0で下した札幌は、2月6日湘南との練習試合から3試合連続の完封勝利。テストマッチとはいえ、結果を出せばチームの、選手の自信につながる。四方田監督は「できたこと、できなかったことはあるが、2-0で勝つことで、開幕に向けて良いムードをつくれたのは良かった」と振り返った。
ベテラン稲本が、まずは流れをつくった。「GKが前に出ていたのと追い風があったので。うまいぐらいに飛んでいった」。ハーフウエーライン付近から思い切って放った右足ロングシュートで、先手を奪った。
ここからが進化の表れだ。逃げ切りに入った後半ロスタイム1分、相手ボールを右サイドに追い込むと、MF稲本が奪ったボールにジュリーニョが反応。前掛かりになっていたDF陣を振り切り、約20メートルドリブル突破し、2点目を挙げた。
「守りきりながらの2点目が大きかった。共通理解の中で結果を出せた」と稲本。昨年11月14日水戸戦、前半先制も、守りきれず後半26分から2失点して敗れ、プレーオフ進出が消滅した。先制したら、守りながら、少ないチャンスで追加点を奪う。四方田監督が昨季から課題にしていた、そつなく白星を積み重ねる試合運びが、チームに浸透してきた。
北九州戦はフィジカル面のテストも兼ね、稲本、ジュリーニョ、増川の3人が年明け初の実戦フル出場を果たした。「比較的最後まで動けていた」と指揮官。沖縄から取り組んできた体力面も順調に仕上がってきた。開幕まで残り2週間。ぎりぎりまで詰め、手堅く勝ちきれる集団へと、進化させる。【永野高輔】



