仙台のDF蜂須賀孝治(25)の開幕戦出場が絶望的になったことが21日、分かった。右サイドバックの定位置獲得へ燃えていた選手会長だったが、筋肉系の負傷を起こし19日から練習に不参加だった。宮崎キャンプ6日目となるこの日もグラウンドに姿はなく、20日の練習試合にも出ていない模様。渡辺晋監督(42)は「明日(22日)あたりに病院へ行く予定。(開幕戦は)現状では難しい」との見解を述べた。鹿児島キャンプから出遅れ気味だったDF菅井直樹(33)が戦列復帰したとたん、入れ替わるように蜂須賀がリタイアしてしまった。

 27日の開幕まで、もう時間がない。19日に負傷したFWウイルソン(30)は元気な姿を見せ、万全をアピール。今キャンプで別メニュー調整を続けてきたDF二見宏志(23)、MF茂木駿佑(19)も練習に合流した。MFハモン・ロペス(26)も、ここに来て調整のピッチが上がってきた。腰と左膝を負傷し昨年末からチームを離れていたMFキム・ミンテ(22)も、ハードな練習ができるまでに回復している。指揮官は「少しずつけが人も戻り、心強い限り。(昨日の)実戦も有意義な180分だった」と前向き。宮崎での最終調整も残りわずかとなり「開幕で慌てないような準備をする。この数日で試合に向けたルーティンを取り戻す」と力強く話した。【成田光季】