勝ってかぶとの緒を締めよ-。J2札幌は21日、うまかな・よかなスタジアムで金沢と非公開の練習試合を行い、複数得点で勝利(スコアは金沢の意向で非公表)を飾った。開幕前の実戦は終了。Jクラブ相手の試合は8戦5勝と白星を重ねたが、四方田修平監督(42)は「これに満足しちゃいけない」と注意を促した。結果に自信をつけながらも、残る課題を細部まで見極め、28日の開幕東京V戦に備える。
四方田札幌は、石橋をたたいて、たたいて渡る。完全非公開で行われた開幕前最後の実戦テストで勝利も、あくまで練習試合。大事なのは開幕戦と、その後の戦いにある。「これで終わりじゃない。結果は勝ちましたけど、すべて完成したわけじゃない」と四方田監督。すべて、本番への準備にすぎないことを強調した。
同カテゴリー相手に勝ったことで、自信はつく。過去5年で開幕前にJクラブ相手に5勝したシーズンはない。それだけ仕上がりが順調にきているという証拠でもある。それでも指揮官は慎重だった。「金沢と東京Vは、まったく違うわけではないが、同じではない。違う相手とやれば違う問題が出る。今の段階での勝負は、そんなに気にしていない」と話すにとどめた。
昇格へのカギを握る助っ人選手の連係面は、スタンドで視察した三上大勝GM(44)が、前向きな見解を示した。詳細な試合内容は伏せたが「助っ人選手が、いい動きをしていた。融合の手応えはある。チームとしても去年の今の時点より仕上がりは早いと感じた」と振り返った。途中合流のジュリーニョ、ヘイスも、ケガなく消化。マセードも右サイドのキーマンとして信頼を高めている。四方田監督は、増川含めた新加入4人について「日々、適応している」とキャンプ期間での進化を口にした。
残り1週間は、J相手の8戦で出た課題を細かく詰めていく。主将のMF宮沢は「守備で、はめにいくときにブレがある時間帯があった。もう1度、映像を見て、チームとして擦り合わせをしていく必要がある」と、修正点を挙げた。戦い方の共通理解と、実戦での手応えは得た。あとは、ほころびを1つ1つ補正し、手堅く勝ち点3を取れる組織へと熟成させていく。【永野高輔】




