川崎FのFW森本貴幸(27)がロスタイムに貴重な同点ゴールを決め、J1で11年ぶりに得点を挙げた。湘南相手に3-4の敗色濃厚な中、DF車屋のクロスをFW小林が折り返し、森本が頭で押し込んだ。今季、J2千葉から加入。川崎育ちで、地元・等々力での移籍後初得点に「小さいときから親しみのあるスタジアムで、フロンターレの初ゴールを決められたのはうれしかった」。小林が折り返すのを信じてファーに飛び込み「絶対に来ると思っていた。負けなかったのが一番大きい」と話した。

 日本代表候補合宿に招集されたFW小林も2得点で、2戦3発と乗っている。ただロスタイムのチャンスには、自ら強引にシュートを打ち勝機を逃した。「隣に(大久保)嘉人さんがいたのを後で知った。気づかなかったのはまだまだ自分が未熟なところ」と悔やんだ。

 ▼J1ブランクゴール 川崎FのFW森本貴幸(27)が、東京V時代の05年10月22日東京戦以来、11シーズンぶりのJ1リーグ戦ゴール。前回の得点は17歳のときだった。J1で11季ぶりのゴールは、MF本田泰人(鹿島=95~05年)MF宮沢克行(浦和~山形=99~09年)MF稲本潤一(G大阪~川崎F=01~11年)の10季ぶりを更新するJ1最長ブランク記録。