浦和が東京に3-2で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。前半にカウンターから2失点し、暗雲が垂れ込めたが、後半にDF槙野智章(29)が2得点。5月8日大宮戦以来となるリーグ戦白星で、第1ステージ3位を確定させた。年間勝ち点1位を目指し、25日最終節のホーム神戸戦で連勝を狙う。

 1-2の後半27分。槙野は前方のFW興梠からのパスを、右足ダイレクトで強くたたいた。ショートバウンドのボールを、上から押さえ込むようにして体重を乗せた、強烈な一撃。ネットを揺らすと、ゴール裏のサポーターに向け、力強く拳を突き上げた。

 槙野は同21分にもヘディングでゴールを決めていた。立て続けの得点で試合を振り出しに戻し、スタジアムの雰囲気も一変させた。あと1点。期待が高まる中、6分後にMF李が決勝弾。1カ月半ぶりに、リーグ戦白星を手にした。

 2点を先行されて迎えたハーフタイム。ロッカールームでは、立て続けの失点に意気消沈する選手もいた。しかし槙野は「監督が『いいサッカーができている』と言ってくれたんですよ」と振り返る。「勝っている時に、内容に注文がつくことはある。でも逆はなかなかない。あれで前向きになれました」と明かした。

 18日広島戦後には、スタンドから水をかけられたりもした。槙野は「ピッチ外でもいろいろあった。1勝の重みを感じました。この苦境を乗り越えることができた僕らには、伸びしろがあります」とうなずいた。