仙台はアウェーでG大阪に敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。

 早々に失点し先手を取られたが、後半9分にFWハモン・ロペスにゴールが生まれた。日本代表GK東口順昭も取れない、強烈にたたき落としたヘディング弾で追いついてみせた。チームとしても互角以上の戦いを演じ、勝利への期待も高まったが…終わってみれば無残なスコアで3連敗。渡辺晋監督は「ここまで差を開かなければいけなかったのかと思うと悔しい」と眉間にしわを寄せた。3点を失って負けるのは今季6度目。守備陣だけの責任ではないが、DF面での立て直しも「アイデアの1つとしてある」と指揮官。14戦ぶりに先発したGK関憲太郎は「セカンドキーパーとしての役割をここで見せようとめちゃめちゃ気合を入れて臨んだが、結果が全て。一番走っていない僕が的確な指示を出せればと心掛けているが、何かが足りないんでしょうし、ミスが続けば失点になる」とやり切れない表情だった。

 肉離れで負傷離脱したFW野沢拓也の穴も大きかった。2戦ぶりに先発しFWを務めた藤村慶太は反省しきり。「FWとしてシュートも打てず負けてしまった。もっと(攻撃の)起点にもならないといけなかったのに。最後のアイデアがなくうまくいかなかった」と悔しがった。攻守ともにかみ合わない試合が続くが渡辺晋監督は「もう1度ファイティングポーズを取ろう」と選手たちに声を投げかけた。まだ先はある。前を向くしかないのだ。【成田光季】