磐田のDF桜内渚(27)が、次節新潟戦(10月1日)にセンターバックで先発出場する可能性が出てきた。29日、磐田市内で行われた紅白戦で、桜内は主力組のセンターバックに入った。最終ラインから声を出し、危なげなくプレーした。本職は右サイドバックだが、対人の強さと身体能力の高さが持ち味。ナビスコ杯(現ルヴァン杯)湘南戦(4月20日・0-0)でもセンターバックに入っており、「この身長(176センチ)なので、みんなは驚きかもしれないけど、自分はDFのポジション全てできるつもりでいます」と冷静に話した。

 センターバックは、DF大井健太郎(32)とDFパパドプーロス(31)が負傷離脱中。さらに今節はDF藤田義明(33)を累積の出場停止で欠き、名波浩監督(43)いわく「非常事態」。現実に3戦勝ちなしでJ1残留争いの苦境にあるが、桜内は「自分たちからアクションを起こして、J1残留のために戦いたい」と言い切った。【保坂恭子】