浦和レッズレディースは18日、さいたま市内にある練習場のクラブハウス内に完成した選手専用浴室を、報道陣に披露した。

 スポンサーの株式会社太陽による支援で建設されたもので、浴室の広さは約15平方メートル、浴槽は約9平方メートル。浴槽は2つに別れており、温冷交代浴もできる。クラブハウスの倉庫だった場所を改築した。これまではシャワーしかなかっただけに、疲労回復に大きな力となりそうだ。選手たちからは浦和のカラーである「レッド」と、株式会社太陽の「陽」を取って「紅陽の湯」と名付けられた。

 主将のFW後藤三知(26)は「冬場に気温が下がると、足の指が凍るように感じる。汗と一緒に体が冷える。お風呂で温まれたらありがたい。夏場も冷たい水でクールダウンできる」と喜んだ。

 建築物の改修や施工などを手掛ける株式会社太陽の阿部悠久子代表は3月に、後藤、MF猶本光(22)と対談。その際に、選手たちが「(クラブハウスに)湯船があれば」との願いを持っていると知り、「任せて」と浴室の建設を決めたという。阿部代表は「お風呂がないことにビックリした。『いいわよ』というぐらいで引き受けました。いつも頑張っている皆さんの筋肉が何とか少しでもほぐれて、次の日に備えてもらえることができればと思います」と話した。