次節にも昇格決定! J2札幌は讃岐に4-1で勝ち、4試合ぶりの白星を挙げた。前半3分にFWジュリーニョ、同11分に都倉賢(ともに30)のゴールで突き放し、同27分には10試合ぶり出場のMF荒野拓馬(23)が3点目を決め突き放した。勝ち点を81に伸ばし、3位以上が確定した。残り3戦で3位清水との勝ち点差は6。6日の次節徳島戦で引き分け以上なら、清水の勝敗次第で、自動昇格の2位以上が確定。5年ぶりのJ1昇格が決まる。

 チーム得点王の都倉が、会心の一撃で勝利を呼び込んだ。前半3分、DF福森の右クロスをヘッドで折り返し、ジュリーニョの先制点をアシストすると、圧巻は同11分だ。福森の左からのFK。190センチ、80キロの巨漢エブソンをぐっと押し込んでマークを引きはがすと、MF荒野とDF河合が押し広げた隙間を一瞬で走り抜け、右足ダイレクトボレーでネットに突き刺した。

 「練習でやった通り。スタッフの苦労と、福森の狙う技術がかみ合った中でのゴール」。4試合ぶりの決勝点は、逆境をはね返すため、チーム総力で考え抜いたアイデアのたまものだった。都倉にとっては9月11日群馬戦以来8試合ぶり、649分の沈黙を破る得点。「入るときは入る。過去を振り返っても仕方ない。今日決めた事実を今度、どう決められるか考え、より勝利に直結するようにしていくだけ」と独特の言い回しで振り返った。

 前節まで7戦フル出場も無得点。FWとしての責任感にさいなまれながらも巧みに頭を巡らし、ストレスを散らし、ずぶといメンタルを維持してきた。「点が取れていないときの方が取っているときより本質を見直せるような気がする。波が本当に悪いとき、どうしたら良くなるんだろうって。そういう意識に光を当てるチャンスだと」。前節から先発5人入れ替えも、自身は引き続き先発に名を連ねた。逃げられないチーム得点王としての重荷を、発想の転換で力に変えた。

 次節で引き分け以上なら、3位清水の結果次第で5年ぶりの昇格が決まる。「僕らはうまいチームじゃない。泥臭く歯を食いしばってやるチームだと、みんなが自分自身に言い聞かせピッチに落とし込めた。最後まで力を合わせて戦えば目標は果たせる」。3戦足踏みも、ようやく“王手”にたどりついた。ここから一気に、ゴールへと駆け抜ける。【永野高輔】

 ◆昇格の行方 札幌は3日終了時点で勝ち点81で首位。2位松本78、3位清水75で続く。4位C大阪は千葉に敗れ69のまま。残り3戦全勝でも札幌には届かず、札幌の3位以上が確定。最短昇格の可能性がある6日の次節徳島戦で、<1>札幌が勝ち(84)、清水が引き分け(76)か負け(75)<2>札幌が引き分け(82)、清水が負け(75)なら、残り2試合で清水は札幌を上回ることができず、札幌の自動昇格2位以上が決まる。