G大阪FW長沢駿(28)が、J2清水との天皇杯4回戦(9日、ホーム)で復帰を目指す。

 8日、大阪・吹田市内で非公開練習を実施。長沢はJ1でラスト2試合を右かかと痛のため欠場していた。現在は右かかとにシリコーンを入れて痛みを和らげており「もう大丈夫。普通にやれるようになっている。体も軽くなったし動けている」と、力強く話した。

 古巣清水との一戦には、より一層熱が入る。普段は謙虚な性格で「フォア・ザ・チーム」をモットーにしているが、この日は「ゴール取れると思います。それだけを狙っている」と、キッパリ。途中出場が濃厚だが、珍しくゴール宣言した。

 チームは前人未到の3連覇がかかっている。その中で相手は、リーグ戦でJ1自動昇格争いを繰り広げ、7連勝中の清水。J1昇格を最優先にして、天皇杯は「サブ組」を中心としたメンバーで臨む可能性もある。長沢にとってはサブ組も熟知しているが、チームメートから「何も情報を聞かれなかった。みんな興味ないみたい。それが心強い」と笑い飛ばした。

 2連覇中のG大阪は天皇杯10連勝中。吹田Sで行われる来年元日の決勝に向けて、まずは好スタートを切る。