J2清水が、2年ぶりのJ1となる来季に向けて早くも動きだした。20日に今季最終節のアウェー徳島戦に勝利し、自動昇格圏2位でJ1復帰を決めたチームは24日、3日間のオフを挟み、静岡市内で練習を再開した。気温6度、冷たい雨が降る中でもボールを使った約2時間の練習を敢行。22日に来季続投が正式決定した小林伸二監督(56)も自らパス出しを行うなど、精力的に指導した。

 練習後、小林監督は真剣な表情で言った。

 「来季につなげるためにも動かないといけない。攻守でさらに質を上げていきます」

 23日にはオフ返上で、川崎市の等々力陸上競技場に出向き、J1チャンピオンシップ準決勝の鹿島-川崎Fを観戦した。「(J1復帰で)浮かれていたらJ1チームにたたかれる。しっかり準備をしないと」。

 今季は来月上旬まで練習を行い、来季に向けた準備を進めていく。シーズンオフ直前には選手の体力テストを実施し、来季始動時に役立てるための心拍数や脈拍数などを数値化して管理するという。

 26日の「J1昇格報告会」前にも練習を行う予定。清水を含めて計4クラブを救った「日本一のJ1昇格請負人」小林監督が目指すのは、J1でしっかりと結果を残すこと。前進あるのみで「来年は、したたかに謙虚にいく」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】