6位の岡山が、FW赤嶺真吾(32)のロスタイム決勝弾で、3位松本に勝利し、4位C大阪との決勝(12月4日、金鳥スタ)進出を決めた。

 引き分けではリーグ戦上位チームが進出できる規定により、勝利が絶対条件の中、前半23分にFW押谷祐樹(27)が右足でミドルシュートを決めて先制した。後半29分にはセットプレーから同点とされたが、最後まで諦めない。後半ロスタイム、MF矢島慎也(22)の縦パスを、途中出場のFW豊川雄太(22)が頭で折り返し、走り込んだ赤嶺が左足でダイレクトで合わせてネットを揺らした。

 赤嶺は「ベンチだったりスタッフだったり、サポーターだったりの一体感を背負ったゴール」とガッツポーズ。先制点もアシストする活躍に「6位からJ1昇格を決めて喜びたい」と気を引き締めた。守備を統率して1失点に抑えたDF岩政大樹(34)も「まだ何も成し遂げていない。次に勝たなければ意味がない。J1昇格プレーオフの決勝はファジアーノの歴史で1つの区切り。なんとかしたい」と意気込んだ。