元日本代表のJ2岡山DF岩政大樹(34)が8日、クラブを退団することになった。4日に行われたJ1昇格プレーオフ決勝でC大阪に0-1で敗れ、現役引退を示唆していた。だが注目される現役引退については同日、自身のブログを更新し「引退に関してはまだ決断しておりません。そこは少し冷静に、まずはあらゆる情報を集めながら、将来を考えていこうと思っています」とつづった。

 また、退団を発表した岡山の公式サイトには、岩政らしい熱い別れの言葉が記された。岩政のメッセージは次の通り

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 今シーズンをもって、ファジアーノ岡山を退団することになりました。皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

 「サッカー人生を賭けた挑戦」と心に決めて、何も知らなかった岡山という土地に足を踏み入れた、2年前のあの日のことが随分遠くのことのように感じます。私が求めた挑戦がここにはあり、多くの方々のサポートのおかげでそれを思う存分にさせていただきました。

 2年間、苦しく楽しい日々でした。苦しくて苦しくて、何度も結果から逃げて行きたくなりました。でもそんな時、信じられないくらいの想いを届けてくださったサポーターの皆さんと、信じられないくらい私を信じてくれたクラブ、スタッフ、そして仲間たちの気持ちに心が震え、自分を奮い立たせてきました。

 今は、求められた結果をもたらすことができなかった自分に落胆しています。そして、皆さんには本当に申し訳なく思っています。

 私は「クラブの次なる目標へのDNAを作ってほしい」と言われ、ここに呼ばれました。それを私は、結果への責任であり、覚悟だと解釈しました。

 だから、ファジアーノ岡山で最後にできる私の仕事は、ここでけじめをつけることだと思います。そして、この2年間の経験をクラブの歴史に上積みし、新たに変わっていくことがこのクラブの未来なのだと確信しています。

 感謝を伝えたくても言葉では伝えきれません。私の記憶の中で、この2年間は本当に濃い色で彩られる思い出となりました。それは皆さんのおかげです。ありがとうございました。

 ただ、私はサヨナラではない気がしています。たまに当たる私の予感です。

 「想いは届く」

 皆さんに教えられました。

 本当にありがとうございました。(※原文のまま)