京都サンガFCの布部陽功(たかのり)新監督(43)が、指揮官としてJリーグ初白星を挙げた。

 0-0の後半45分にDF闘莉王が決勝点をマークし、からくも勝利。思うような試合展開といかず、後半17分までに3人の交代枠を使い切った布部監督は「みんなが日頃からハードワークをして、勇敢に戦った結果。すごく大きな勝利」と笑顔を見せた。

 試合後のロッカールームで「おめでとう」と声をかけると、選手から「監督、おめでとうございます」と拍手をもらったという。現役時代は神戸やC大阪などに所属し、J1とJ2を含めて344試合に出場。昨季は柏のヘッドコーチを務め、京都で初のトップチーム監督を経験している。「1つの勝利が本当に難しい。いろいろな方が応援したり、支えてくださった。早く勝ちたい思いでした」。落ち着いた口調ながら、喜びがにじみ出ていた。