G大阪の東京五輪世代FW高木彰人(19)が、サブ組で臨んだ練習試合で1得点した。1点リードの前半9分に中央から右足で流し込んだ。前日5日にJ1デビューしたばかりの高木が即ゴールで結果を出した。

 しかしチームは敗れ、ユース出身の2年目FWは「点を決められたことは良かったけど、それ以外のプレーが全然ダメやった」と反省。長谷川監督も「もうちょっと頑張って欲しい。もっともっとこういうゲーム(練習試合)を大切にしてプレーしてもらいたい」とハッパを掛けた。

 前日のアウェー柏レイソル戦で後半ロスタイムから出場。初めてJ1の舞台に立った。公式戦デビューはルヴァン杯(当時ナビスコ杯)でユース所属の高2だった16歳8カ月12日(J史上2番目の若さ)だっただけに、2年10カ月17日たってようやくリーグ戦にも出場できた。高木は「出られたことは良かった。次につなげたい。でもアデ(アデミウソン)と駿君(長沢)の2人の間に割って入るぐらいやらなきゃいけない」とキッパリ話した。

 5月のU-20(20歳以下)W杯メンバー入りの目標もある。昨年はU-19代表候補の合宿には招集されたが、同10月のアジア選手権のメンバーには選ばれなかった。「悔しい気持ちはある」。前日の柏戦では同期のDF初瀬が先発し決勝点をアシスト。18歳MF堂安(どうあん)も東京五輪世代でエース候補だ。高木は「僕は(世代別代表に)落選しているので。選ばれるためにはチームで結果を出さないといけない。亮(初瀬)が結果を出してうれしいけど、僕はやらないと呼ばれない。その強い気持ちはある」と仲間の活躍に発奮。試合に飢えた高木の成長は今後も楽しみの1つだ。