連敗を免れた名古屋グランパスだったが、後味の悪い勝利となった。

 前半は25分のオウンゴールと33分のFWシモビッチ(25)の今季初ゴールで、2点リードで折り返した。後半に入ると、システムを3-4-2-1から4-4-2に変更した水戸に押され、1点を返される。何度もボールを奪われ、主導権を握られた。

 勝ったとはいえ、風間八宏監督(55)は「前半と後半でチームが変わってしまった。進化していかないといけない。後半は教訓にして欲しいし、力がないということ。選手は自覚したと思う」と厳しい表情。

 今季まだゴールを決めていない主将のFW佐藤寿人(35)は「前半と後半では違う顔が見えた。後半はボールを前に運べなかった。これでほぼどのチームも名古屋に対してプレスをかけてくると思う。いい意味で教訓にしないといけない」と話した。