ジェフユナイテッド千葉のファン・エスナイデル監督は、優位に戦いながら、あわや3連敗寸前に追い込まれた京都サンガ戦を総括し「自分自身…己が敵、ということか」と語り、自滅だったことを示唆した。
総括 同じ1つの試合の中で、いろいろなことが起きました。試合の大部分は満足いく内容だと思う。ただ、満足いかない部分もあった。試合の結論から言うと「自分自身…己が敵」ということでしょうか。と言うのも、相手のプレスがかかっていなくても、不用意に自分たちで勝手に自滅した。勝てるチャンスがあったとしても、落ち着いてキープできるところもあったがその間の8~10分で、自分たちでミスをたくさん犯した時間帯があった。もちろん、結果がついてこなかった(2連敗中)というのもあるし、チームは良くなかったが、自分たちで結果を勝ち取ろうとして、最低限の引き分けという結果は良かったと思います。
-後半17分に3-5-2から4-3-3に布陣を変えたが打開できなかった
後ろにかなり引かれてしまった状態で、打ち破るのは難しい。そういう意味で、僕らは最後の数メートルで決定力が足りなかったかもしれないが、ゴールまでいけていたのは確か。ペナルティーエリア内でもボールを持てたシーンがたくさんあったし、相手が引いていたところで、僕らがそこまで到達できたことは評価したい。ただ僕らがゴールを決めたいと焦る気持ちが、なかなか決定機を決められないことにつながったと思う。4-3-3に変えたところは満足いっている。
-京都に決定的なチャンスがない中、2失点した
そもそも、僕ら自身がミスを犯さないこと(が大事)。相手が考えたプレーじゃなく、相手が圧倒的に僕らより良かったプレーでもないところで失点した。僕らがみすみす、自分たちでミスをして相手のカウンターや攻撃を許した。相手のプレスのないところでミスをしてしまった。それは、ナーバスなっているとか焦っているとか…僕も含めてですが、前に行きたい、勝ちたいという気持ちが先走ったのかも知れない。僕がチームに求めるのは、個性を持って自分自身で結果を求めにいくこと。もしかしたら、僕が選手に伝えたこと自身が、選手を焦らせてしまったかもしれないし、選手がナーバスになっていたのかもしれない。ただ、僕らがボールを持った時は、うちのチームは良かったですよね? ポゼッションも良かったし、外からも中からも攻撃できたし、相手陣地でプレスをかけてボールを奪い直した。僕が選手の要求する大部分を、チームはやりました。だからパフォーマンスは満足しているが、不必要な幼稚なミスをして、相手の状況を良くした。だから己が最大の敵だということだろう。
-0-2で負けた3月25日の前節・湘南ベルマーレ戦では、選手に戦う姿勢が足りないと苦言を呈した。今回、そこには満足したようだが、今度はミスが出た。どう修整、向上する?
どうせなら、こういう試合を続けたいと思う。今日の選手たちの態度、取り組み方の方が、まだマシ。みすみす、ミスを犯してしまったかも知れないが、リスクを負って結果を求める僕らのアイデンティティーを続けてほしい。リスクを追って求める方が全然いい。松本山雅戦(3月19日、1-3敗戦)や湘南戦の戦い方は全然、気に入らなかった。例え今日、負けていても、僕のやってほしいことが出来ていたから落ち着いていられた。もちろん負けたい試合なんてないし、負けは痛いけれど。
-ハイプレスを貫くあまり、裏を取られるリスクがある。その危険があっても戦い方を貫くのか
結果が出ていると思っているし、僕はこのやり方が好きだ。問題はハイプレスとハイラインではない。ハイラインをすることで、かなりの数のオフサイドを取った。それは僕らがイニシアチブを持って相手のボールを奪ったということ。このやり方は、いいと思うし、ちゃんとできていると思う。問題は、僕らがボールを持っている時にミスをしてしまって、相手にボールを渡すこと。2点目だって、スローインから、みすみす失点した。犯してはいけないミスだった。しかも最初のゴールも全然、競りにいっていない選手がいる。覚悟を持っていかないといけない。迷ったから、問題になる。GK佐藤優也は、本当にすばらしい試合をした。心臓がハラハラするプレーをしてくれるが、彼は前に行くことによって何回もボールを奪った。僕らはそのためにトレーニングしている。ハイラインは僕らの長所で、僕らがボールを持った時が問題、というのが僕の意見ですけどね。
3戦勝ちなしという状況でも、エスナイデル監督は最後まで強気な姿勢を貫いた。【村上幸将】



