ガンバ大阪長谷川健太監督(51)が1日、DF金正也を叱咤(しった)激励した。今季は主に3バックの左で出場する機会が多かった金だが、前日4月30日の横浜戦はベンチ外。この日行われた関大との練習試合に出場した。指揮官は横浜戦でベンチ外だった理由を「同じミスを何回も繰り返している」と説明した。

 負ければ1次リーグ敗退が決まっていたACLアデレード戦(4月25日)。2-0とリードしていた前半終了間際、相手が攻めてきている中でセンターバックの金が滑ってしまい失点した。結局3-3の引き分けに終わり、ACLの1次リーグ突破が厳しい状況となった。

 長谷川監督は「重心が高いのか、股関節の柔軟性が足りないのか。失点に直結するミスが多すぎる。最終ラインでイージーなミスがあると使いづらい。『立て直せよ』という話をした」。昨季は28試合に出場。今季もここまで6試合に出場している主力だ。指揮官は「シーズン通して彼の力は必要になってくる。彼自身が危機感を持ってやれるかどうか。そうじゃないと同じミスを繰り返す」と期待しているからこそ、あえて厳しい言葉を送った。

 その中で「自分にお金をかけてもいい。プライベートでフィジカルトレーナーをつけるとか」と助言。長谷川監督自身、現役時代に個人的にフィジカルトレーナーをつけ、ジャンプ力の強化に励んだ経験がある。「彼ももう28(歳)なので。どう感じて自分と向き合っていくのかが大事になってくる」と、このベンチ外を糧にさらなる成長を期待した。