来季からJ2京都サンガFCの指揮を執る中田一三新監督(45)が29日、自身のツイッターを更新し、苦言を呈した。

インターネット掲示板上に書かれたサポーターの意見を画像にして2枚添付。1つは「来季のチームについて監督の考えをざっくりでいいので語って欲しい」という意見で、もう1つは「中田一三に戦術がない。ルール規則がないのは明らかですね」と厳しい声だった。

新指揮官は、2つの意見について「サポーターの意見はどっちなんだろう? どっちも、は通用しない。それならチームにも一体感を求めるべきでは無い。我々はつながっているから言わせてもらう、公共の場で名指しで呼び捨てにして評価する…それが京都人の風習だとしたら残念で仕方ない サンガが昇格出来ないのも理解できる」と投稿。

続いて「他人を名指しで批判するなら最低限のマナーとルールがある事を教えよう! 自分の立場と役割と責任と名前を明らかにしてから批判すること。批判する目的を明確にしその目的のために自分は何をするのかも付け加えること。どこの誰かも明かさずに他人を批判だけするのは卑怯(ひきょう)の極みとしか言えない」と痛烈に書きつづった。

中田新監督は現役時代、三重県の強豪四日市中央工高出身で横浜Fに入団。福岡や千葉、大分、仙台、甲府でプレーした。指導者としてはFC伊勢志摩を東海リーグ2部で優勝させ、同1部に昇格させるなど、主に地元で活躍。Jリーグ監督を務めるのは京都が初めてとなる。

今季クラブ史上最低の19位で終えた京都。新監督は10年ぶりのJ1昇格への思いも吐露。「私はサンガを昇格させに来ました。その策もあれば経験もあると自負していますし、またクラブもそう評価判断してくれました。しかし、昇格から遠ざかっている事実を分析してつかみ取る事が今はもっとも重要だと考えています。過去の成功にしがみつき、失敗を誰かの責任にするのはもうやめにしないと」。

サポーターからはツイッターで「『京都人の風習だとしたら残念で仕方ない』これは監督の独断で偏見です。訂正して下さい」と返信があり、指揮官も反応。「ありがとうございます。修正します。ごく一部の人の意見でしたね。失礼しました。しかしそのごく一部の意見をスルーすることも私は良しとはしないです。なぜなら、いじめをする人もごく一部の人なのかも分からないですが、周りにそれを無言で容認している人もまた問題の根幹だからです」と返していた。